<設計土圧> |
1.掘削深 3m 未満のとき、土圧はランキンレザール式を用います。 |
W=(q+γh)tan2(45゜−ø/2)−2Ctan(45゜−ø/2)
W:土圧(kN/m2)
q:過載荷重(kN/m2)
γ:土の単位体積重量(kN/m3)
h:掘削深さ(m)
ø:土の内部摩擦角( ゜)
C:土の粘着力(kN/m2)
・粘性土におけるランキンレザール式では、粘着力の効果により土留に主動土圧が作用しなくなることが多くなります。
よって粘性土における土圧の下限値を W=0.3(γh+q) とします。
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2.掘削深 3m 以上のとき、土圧は下記の式により計算します。 |
(1)砂質土の場合 W=a・b・γ
(2)粘性土の場合 W=a・c・γ
a:掘削深さによる係数
b:地質による係数
c:〃
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表1. |
掘削深による係数(図1 a) |
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3.0m≦H<5.0m |
a=(H−1)/4 |
5.0m≦H |
a=1 |
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表2. |
地質による係数 |
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b |
c |
砂質土 |
粘性土 |
2 |
5<N |
4 |
N≦5 |
6 |
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表3. |
掘削深による係数(図2 b) |
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3.0m≦(H+q/γ)<5.0m |
a=(H−1)/4 |
5.0m≦(H+q/γ) |
a=1 |
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3.最大土圧を求める計算の選択 |
まず土質が砂質土か粘性土かを判断して下表から選択します。 |
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(1)砂質土の場合 |
掘削深 |
H<3.0m |
3.0m≦H<5.0m |
5.0m≦H |
計算式 |
W=(q+γh)tan2(45゜−ø/2) |
W=γ(H−1)/2 |
W=2・γ(45゜−ø/2) |
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(2)粘性土の場合 |
掘削深 |
H<3.0m |
3.0m≦H |
N値 |
不要 |
5<N |
N≦5 |
計算式 |
W=(q+γh)tan2(45゜−ø/2)
−2Ctan(45゜−ø/2) と
W=0.3(γh+q) の
値の大きい方
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(H+q/γ)<5.0m
の場合は
W=(H−1)・γ
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5.0m≦(H+q/γ)
の場合は
W=4・γ
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(H+q/γ)<5.0m
の場合は
W=3(H-1)・γ/2
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5.0m≦(H+q/γ)
の場合は
W=6・γ
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●過載荷重として自動車荷重を考慮して土留壁の周囲に 10(kN/m2) が作用するものとします。
●土質定数は、原則として土質試験の結果によります。
●当システムの詳細計算は、弊社技術スタッフが迅速に対応します。
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<適用範囲> |
NTミニシーティングプレートは「たて込み簡易土留」
工法によりますので以下のような適用範囲とします。 |
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適用範囲 |
土質 |
ヒービング及びボイリングの恐れのない土質 |
掘 削 幅 |
原則として 3.0m 以下とする |
地下埋設物 |
横断管が 30m 区間に 4箇所以下、または切廻しが可能な場合 |
架 空 線 |
架空線 (高圧線、電話線)が施工区間直上 6m 以下に架線されていないこと |
湧水 |
周辺地盤に影響を及ばさない排水量* |
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*NT-シーティングプレートには止水性がないので、水位を低下させる工法が必要になります。 |
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<施工上の留意点> |
●労働安全衛生規則第164条、基発第480号(H4.8.24)、542(H4.10.1)通達をよくご理解の上、施工して
ください。
●バックホウのバケットによる打撃で作業しないで下さい。
●隣接する縦ばりが密着するように施工してください。
●プレートと背面土に隙間が生じた場合、周辺地盤に影響が生じないように砂詰等を行ってください。
●埋戻し、引抜き、締固めは定められた厚さごとに繰返し入念に施工してください。
●引抜き作業はトラッククレーン等で施工してください。
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