〜建設現場・公共施設の安全対策と省人化を実現する LLM × ビジョンAI ソリューション〜
当社では 2023 年 7 月に開設した西尾レントオール R&D 国際交流センター(大阪市住之
江区)の敷地の一部を地域の皆さまの交流や憩いの場として開放し、多くの方々に親しまれておりましたが、近年、敷地内に無許可のスケートボーダーが頻繁に出没するようになり、建物設備の損壊や滑走音による近隣住民の皆様への騒音被害が発生。
損壊箇所の修繕並びに24 時間体制の警備員の配置には年間数千万円のコストが想定されることから、現実的かつ持続可能な解決策の必要性が高まっておりました。
そこで、これまで共に生成 AI を活用した異常検知技術の応用可能性について議論を進めて参りました今回の共同開発会社である DMP 社へ「AI で無許可スケートボーダーを検知できないか」と相談し、当サービスの開発に至りました。
従来の AI 技術では、大量の関連映像を用いた学習が必要とされる一方で、生成 AI の導入により学習コストを大幅に削減。結果として、開発よりわずか 3 ヵ月で実証実験に至ることができました。
-実証実験結果-
本年4月11日より、当社のR&D 国際交流センターへ実証的設置を行いました。
設置後も無許可スケートボーダーが出現するもそのほとんどが即時に退散。それ以外のグループも、警察への速やかな通報により対応がなされ、実証的設置開始より一か月後の 5 月 11 日以降は出没の報告がなく、一定の抑止効果が確認されております。
本取り組みは、地域と当社が抱えていた具体的な課題解決を通じて地域との共存と安全確保を両立させる新たなソリューションとして、今後の展開を見据えた有効なモデルケースと捉えております。