2011.06.17
この度、弊社と関西工事測量(株)、(株)古田設計の3社が連携し、ビル等の外壁診断業務に関する新事業を開始する運びとなりました。
これは、建築基準法の改正に伴う特殊建築物等の定期報告制度の変更による外壁診断の需要が高まっていることやビルのリフォーム・リニューアル工事が増えていることから3社の技術・ノウハウや機材を持ち寄ることで新たな展開を進めることになりました。
1.外壁診断業務について -「サーモ・デルタ」と「KUMONOS」-
外壁診断業務は、(株)古田設計が開発した赤外線調査システム「サーモ・デルタ」と関西工事測量のひび割れ計測システム「KUMONOS」を使用して調査・測定し、データを解析して報告書を提出するまでの一連の作業を一つの基準としてパッケージ化し、この2社以外でも業務を請け負えるよう“協力企業”を募集してまいります。
西尾レントオールは、赤外線サーモグラフィのレンタル、関西工事測量が開発・販売しています「KUMONOS」のレンタルなど、機材をレンタル供給する役割を担い、あわせて外壁の改修工事に使用される昇降式足場「ワークプラットホーム」、屋上組立式小型クレーン「キャリアブルクレーン」、地上高40・50mまで届く超高所作業車「ハイパーデッキ」などのレンタルや作業の請負(グループ会社:ニシオワークサポートにて)を提案してまいります。
2.新赤外線調査システム「サーモ・デルタ」とは
今回の取り組みの中核となる「サーモ・デルタ」は、外壁診断等で活用されています赤外線サーモグラフィにより測定した温度データを、外壁診断用として最適な解析手法により自動分析し、図面や画像に転送できる、全く新しい赤外線調査システムです。
業界で初めて、色情報ではなく、温度データを自動解析し、基準温度差以上の部分を抽出する解析ソフトを開発することで、従来に比較してより正確で迅速な解析処理が可能になりました。
この手法により、従来の解析手法に比べ、正確で経験・能力等に左右されない均一な解析結果を、迅速に抽出することができます。また、専用データベース、図面データと連携した、報告書作成システムの使用により、従来に比べスムーズに報告書類の作成が可能です。
協力企業を募集し、「サーモ・デルタ」の使用方法を指導するとともに、精度の高い解析結果を導くための重要なポイントである現地での測定についても熟練技師の測定技術を、マニュアル化し測定指導を行ってまいります。
※外壁診断業務の協力企業募集等の情報については、近日中にこのホームページにてご案内します。